今年も3月11日が来た。
10年前に起きた最悪の出来事。
正直、自分は沿岸部に住んでいたわけではない。
当時は仙台市中心部のマンション住まい。
電気や水道は一日で復旧した。
そこでテレビを付けてみたら今の状況が分かったわけ。
こんな大変な状況になっていたと。
で、食料品を買いにコンビニやスーパーに行けば長蛇の列。
テレビを付ければ不安になる情報ばかり。
津波被害や原発。
こんな地獄があるのかと、その当時は絶望感しかなかった。
が、面白いもので人間は慣れるんだよな。
恐怖が恐怖でなくなってくる。
ある日、余震で震度6が来た時にせっかく片付けた食器がまた落下。
家族は震え上がっていたが、自分は大した事ないと余裕だった。
良いのか悪いのか分からないが慣れたんだよな。
で、今はコロナで世の中大変な状況か続いてるけど何とかそれなりな暮らしは出来てる。
恐らく沿岸部で津波被害に遭った人達と比べたら、苦労してない部類。
そういう本当の被災者とは違うだろうけど、嫌な記憶は忘れないと生きられないよ?
人間は忘れるという都合の良い能力がある。
3月11日だけは悲しみに暮れるのはいい。
が、翌日からはまた一年後の3月11日まできっぱりと忘れよう。
まだ生きていけるなら、そうしないと無理。
精神が保たなくなる。
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